経腸栄養剤

バイアル調剤薬局にて経腸栄養剤の勉強会を実施しました。

お昼休みを利用しての勉強会のため30分〜1時間のつもりでしたが、興味深く、つい1時間45分も勉強会を実施し休憩なく午後の外来調剤となり業務終わる頃にはみんなヘトヘトになっていました。

住吉区のバイアル調剤薬局、住之江区のデータ・ボックス薬局共に在宅医療が増えてきており、医師や訪問看護の看護師さん、ケアマネジャー、介護士さんなど多業種の方より医薬品栄養剤の質問が増えてきておりより知識をつける為、大塚製薬工場さんに勉強会を依頼しました。

休憩時間を使っての勉強会の為、時間が足りなく、本日はラコールＮＦ配合経腸用液という医薬品栄養剤中心のの勉強会となりました。

当薬局からも少しご紹介をさせて頂きます。

ラコールは医療用医薬品栄養剤で医療用になっている為、保険適応が可能な栄養剤です。

1カロリー／mLで１袋200mLの商品です。

現在はコーヒー、ミルク、バナナ、コーン、抹茶の5種類の味での発売があります。

高齢の食事がなかなか取れない患者様などに昔からよく処方されてたラコールですが、以前の名称はラコール経腸液という名称でしたが今は名称の後ろにNFとついています。NFがついて何が違うのかの質問も当薬局でも受けたことがあり、理由としては、東北震災時、対抗商品のエンシュアリキッドの缶が震災の影響で製造できず、供給が滞った時、ラコールのみの市場での供給となり、当時のラコールではビタミンK量が多く含まれていた為、抗血液凝固剤との併用時、作用減弱が起きる為、使用が困難になってしまった経緯があり、ビタミンk量を抑えたNF製剤と改良されました。

医療用では経口服用ではエンシュアリキッドがよく使用されており、大塚製薬工場のラコールやイノラスの処方量が少ない原因としては、ラコールNF配合経腸用液という名称のため、口腔服用することでキチンと効果が出ないと誤解されて考えられている要因があるかもしれませんが、実際のところ経口服用として製薬会社も開発しており、エネルギー産生栄養素及びビタミンやミネラル、微量元素をバランス良く配合し、味の種類も豊富で飲みやすい商品です。