漢方薬治療勉強会
住吉区のバイアル調剤薬局にて住之江区のデータ・ボックス薬局と薬学生の合同による漢方薬の勉強会を開催しました。
今回はバイアル調剤薬局で取り扱い数の多い漢方薬で、耳鼻科領域を中心に行いました。
特に梅雨時期から秋口までは雨が多かったり、台風の影響で気圧の変化が激しく、めまいの患者さんが非常に多くなる季節です。
めまいを起こしながらの学業や、仕事、特に立ち仕事が中心の方はすごく辛く、なかなか長期に休暇を取る事もできない環境の方が多く治療に専念できず、我慢しながら生活をしている方も多いと思います。
当薬局でも色々なお困りごとの相談にも乗っています。
めまいの原因としては脳疾患、血圧、精神的、内耳、自律神経などどういっためまいかは検査、診察をして治療方法を決めていきます。
耳鼻科領域、精神領域からくるめまいに有効な漢方薬も多数あり、使用する場合、生体を維持する3要素を(気 血 水)を考えて治療を行います。
気:目に見えない生命エネルギー
血:気の働きを担って生体を循行する赤色の液体
水:気の働きを担って、生命を滋潤し、栄養する無色の液体
この気血水のバランスが崩れると生体に様々な影響が出てきます。
気→冷え、のぼせ、動悸、不安感、抑うつ気分
血→うっ血、月経異常
水→浮腫、めまい、口渇、尿量異常
このようにバランスが崩れているところに特異な漢方薬で治療を行っていきます。
めまい治療に当薬局では
気からくる漢方薬治療に、
苓桂求甘湯(体質を問わず広く使用でき、めまい発作に速効性を示す事も多々あるもので第一選択薬)
半夏白求天麻湯(体質虚弱で頭痛、頭重を伴うもの)
水からくる漢方薬治療に、
五苓散(体質を問わず広く使用でき、即効性を示す事もある)
上記以外でも他の漢方薬で治療する事もあります。
ブログでは簡単に説明してますが治療で来局時お気軽にご質問していただければと思います。
医療従事者の方にご紹介ですが、株式会社ツムラ様から頂いたポケット手帳がすごく役に立ち患者さんの相談にも活用できオススメです。