ミネラルウォーターの硬度について(軟水と硬水)

以前お薬は何で飲めばよいかのブログを書かしてもらい、その中でミネラルウォーターについて少しお話をさせていただきました。

いつかブログに書こうと考えていましたがスライド作成ができて無く今回のオリンピック開会式に合わせた連休でやっと休みができ、スライド作成ができたためご紹介させていただきます。

無味無臭と思われがちなミネラルウォーターですが、高度の違いにより、口当たり、味わいが変わります。

硬度とは、「水1ℓに含まれているマグネシウムやカルシウムといったミネラル成分の量」を表した数値です。

水はこの硬度の違いにより、「軟水」と「硬水」の2つに区別され、高度が低い水のことを軟水、硬度が高い水のことを硬水と分類されます。

硬度の分類基準は国によって違います。

WHO(世界保健機関)と日本にでの基準比較を見てみると、

上記区分に当てはめてみると、日本の水道水は硬度が約50mg/Lであり、軟水ということになります。

日本の水は一部の地域を除き、軟水が多く、ヨーロッパやアメリカ北部などの海外では硬水が多くなります。

水が岩盤を通る時間が長いところでは硬度が高く、岩盤を通る時間が短いところ、降水量が多い地域は硬度が低くなる傾向になります。

軟水と硬水の特徴を見てみると下記のスライドのようになります。

軟水や硬水を使用した料理や飲み物をみてみると、例えばコーヒーでは「軟水」が向いているといわれていますが、水により味も変わります。

軟水を使用して淹れたコーヒーは「まろやかさ」と「酸味」が際立ち、飲みやすさと香りが楽しめます。

硬水を使用して淹れたコーヒーはミネラルと反応し、コーヒーの酸味を打ち消し「苦味」が際立ち、エスプレッソ向きとなります。

日本茶や紅茶では香りを楽しむ飲み物になるため、「軟水」が適しています。

料理では、「軟水」を使用すると、クセがなく風味がまろやかになるため、香りや風味を大切にした和食との相性が良くなります。

昆布や鰹節で出汁をとると味成分が程よく抽出され、煮物や魚鬼る場合も味がよく染み込み素材の味を引き出してくれます。

「硬水」を使用すると、ゴボウや蓮根のようなアクの強い野菜を煮るとしっかりアク抜きが出来、口当たりがよくなったり、ビーフシチューやポトフといった煮込み料理に使用すると柔らかい肉になったり、美味しいスープになったりします。

では、薬を服用するときはどちらが良いかというと必ず「軟水」と覚えておいてください。

透析をされている方や高齢者などで腎機能が低下している方には、硬水を飲むと含まれているカルシウムをろ過出来ず、腎臓に負担をかけてしまう為普段から「軟水」を飲んでいただければと思います。

乳幼児に対しても「軟水」を使用していただければと思います。

今回は軟水と硬水の違い、分類、適しているものをご紹介させていただきましたが、水もシーンに合わせた安全な使用をしていただければと思います。

最後にわたしの今お気に入りの水です。

特に瓶に入っているのがなかなかありませんがお気に入りです。