気管支喘息と吸入薬

住吉区のバイアル調剤薬局にて気管支喘息と吸入薬についての研修会を実施しました。

当薬局では現在14種類ほどの吸入薬を扱っております。

2〜3様/週の患者さんに吸入指導をさせていただいておりますが、吸入薬毎にデバイス(器具)の使い方、吸入するまでの空打ち方法、適応など様々で、副作用なども含めて、普段から薬剤師毎に繰り返し独自で勉強しています。

今年はおそらく気管支喘息ガイドラインの改訂があるかもしれませんので前回の新規記載の箇所も含めて勉強しました。

1990年代では気管支喘息といえば死亡患者さんも多く、重症化により入院も多い症例でしたが、グラクソスミスクラインやアストラゼネカといった製薬会社さんの発売された吸入薬に加え、気管支喘息の治療ガイドライン、吸入薬を正しく使用してもらうための医療従事者の処方や指導により、著しく改善しました。

重症化を防ぐ要因としては薬が良くなったことも要因ですが、患者さんが正しい吸入方法を実施してくれていることが1番の要因と思っています。

ここで簡単に気管支喘息の説明として、

①好酸球により気道炎症が持続し気道上皮が剥離する

②気道上皮の剥離により知覚神経末端が剥離する

③露出した知覚神経が物理的・化学的に刺激され神経繊維が興奮する

④咳反射が生じる

⑤咳反射の結果、気道の炎症で呼吸がしづらくなる

病状のメカニズムとしてはここに記載した流れですが、症状を改善、抑えるための治療薬としてはステロイドの吸入薬を使用します。

症状の改善に関しては正しく、安全に吸入薬を使用することが気管支喘息治療には重要となってきます。

今一度、今まで使用している吸入薬の使用方法は正しいのか、患者様の吸入薬の使用方法について、分からないことがあればいつでもご相談に来ていただければと思います。

当薬局では吸入薬の指導に関して必ず使用方法、注意点は指導をさせて頂いておりますが、他の医療機関で薬を貰われてる方でも使用方法に不安などありましたら遠慮なくご来局ください。