経口糖尿病薬(リベルサス錠)
ノボノルディスクファーマ株式会社様による2021年1月に発売される経口GLPー1受動体作動薬(リベルサス錠)の勉強会を住吉区のバイアル調剤薬局でして頂きました。
オゼンピックという糖尿病治療の注射剤を内服に変えたもので他社製品でもトルリシティなど注射しかなかったジャンルのものを内服にした医薬品です。
このリベルサス錠は医療従事者の間では話題になっている薬なんです。
低血糖の副作用がなく、注射薬の針で刺す痛みや注射薬を使用する患者様の気持の負担軽減につながり、治験段階でも糖尿病の治療効果も優位に出ており、体重減少も起こせる薬剤です。
錠剤として3mg、7mg、14mgが発売されますが3mgと7mgがよく処方されるのではないかと思います。
基本的な使用方法は3mgを28日服用し、治療効果が有れば3mgのまま使用を続けるか7mgに増量するかを決め、もう28日使用し7mgで継続するか14mgに増量するかを決めます。
SNACという吸収促進剤を1錠あたり300mg配合することにより、注射剤しかなかった製剤を胃から吸収できるよう内服として開発することが出来たとのことです。
このSNACの300mgという量ですが、多すぎても少なすぎてもきちんと胃から吸収せず効果が減弱するようで、1錠あたり300mg含有することできちんと胃から吸収することが出来、治療効果をあげることが可能になったようです。
3mg、7mg、14mgの製品全てに1錠あたり、SNACが 300mg含まれてる為、14mg/回の量を14mg製品を1錠服用する場合と、7mg製品を2錠服用する場合とでは7mg2錠服用する方が効果が減弱するようです。
注意点としては食事の影響を受ける為、起床時に服用し30分だけ食事を取ることはできません。
製薬会社さんからは、治験の段階で、水で服用する試験しかしていなかった為、胃の中のphが変わる事を懸念にして水のみの服用を推奨しているようですが、おそらくお茶は問題ないのではと思います。
医療従事者の間では、注射剤の時と同じく、痩せ薬として効果があると元々口コミで広がっていました。
実際リベルサス錠も注射剤程体重減少はしないものの、体重減少が起こる薬剤のようです。
もしかしたら自由診療でも今後広く使用されるかもしれないですが薬剤師の立場からは糖尿病の方に治療薬としてお使いいただきたく思います。
糖尿病患者様に対して、普段より規則正しい食事療法と運動療法を指導させていただいてますが、朝ごはんは全く食べず、お昼と晩御飯は食べるという患者様と多く出会いました。
朝ごはんを普段から食べない糖尿病患者様に対しては向いている薬剤になるのではと思います。